印刷やデジタルパブリッシング用のプロ用ページレイアウトアプリである「Adobe InDesign(インデザイン)」。「インデ」という通称で呼ばれてもいます。
ページ物の雑誌作りに特化したソフトなので、出版系のスタッフでないと使う機会が少なく、「InDesignは使ったことがない」という人が、たくさんいます。
しかしながら、このInDesignは、とても便利で使い勝手の良いデザインソフトでもあるのです。
とはいえ、Adobe製品はどれも高いというイメージがありませんか?
今回は、Adobe InDesignを使うハードルを少しでも下げるために、Adobe InDesignの買い切り版や安く買う方法についてご紹介していきます。
この記事ではInDesignの詳細については解説していません。
「InDesignってそもそも何ができるのか?」
という人は、以下の記事をあわせてご覧ください。
結論:Adobe InDesignには買い切り版がない
ネット上には、「Adobe InDesignの買い切り版」があるといった情報が流れています。
月々の支払いではなく、一括で購入してコストを低くしたいと考えている人にとって、買い切り版の存在は嬉しい限りですよね。
しかしながら、結論としては「Adobe InDesignに買い切り版はありません」。
過去に存在した「買い切り版(CS6)」は、現在正規の販売を終了している
Adobe InDesignに買い切り版がないにもかかわらず、ネット上に「Adobe InDesignの買い切り版」があるといった情報が流れているのには、理由があります。
以前は、「Adobe InDesign CS6 WINDOWS版」という、買い切り型のInDesign が存在していたからです。しかし、現在ではInDesignに買い切り版はなく、サブスクリプション版のみになっています。
ネット販売されているCSシリーズは旧製品なので使用を避ける
いまだに、ネット上ではAdobe InDesignの販売を見かけることがあります。しかし、Adobe社では公式にInDesignを販売していません。
ですから、もし世の中に流通しているとすれば、転売されている商品である可能性が高いので注意しましょう。
Adobe社では、CS6以降にリリースした旧バージョンの利用を制限しています。もし、Adobe社が認定していないバージョンを使用した場合、権利侵害を主張される可能性もあります。
非正規の買い切り版購入は絶対に避ける
ネット上ではAdobe InDesignが販売されていますが、買い切り版はすべて非正規になるので、購入は絶対に避けるようにしましょう。
それには、次のような深刻な理由があります。
理由1:アップデートができない
Adobe社では、買い切り版のInDesignにおけるサポートを終了していて、不具合が起きても今後アップデートされることはありません。
さらに、インストール時に不具合が生じ、デジタル機器に大きな損傷を与える場合もあるので、絶対にインストールしないようにしてください。
理由2:Adobe社の保障がない
Adobe社では、製品の転売を認めていません。購入した買い切り版が新品だったとしても、Adobe社では補償の対象外になります。
また、購入したソフトが海賊版である可能性もあります。その場合、海賊版は違法になるので、法的な危険性も伴います。さらに、ウイルスが仕組まれている可能性もあるので、使用には大きなリスクがあります。
Adobe InDesignは無料体験版から始めよう
InDesignを使ってみたいけれど、始めて使うので使い心地が心配な人もいることでしょう。そのようなときには、無料体験版から始めることをオススメします。
無料版を体験したうえで、購入するかどうかを見極めましょう。
無料体験版とは?
Adobeのソフトには、
- 月額制のサブスクリプションで購入できる「Creative Cloud」
- 買い切り型の「Elements」
があります。
そして、その両方に体験版があり、Creative Cloudは7日間、Elementsは30日間、無料で使うことができます。
InDesignを含め、PhotoshopやIllustratorなども体験版で試用することが可能です。
体験版といっても機能に制限はなく、体験版と本製品の使用感はまったく変わりません。さらに、本製品と同じように、トラブル発生時にはサポートも受けることが可能なので安心になります。
利用にはクレジットカード情報の入力が必要ですが、期限内に解約すれば、料金は一切発生しません。
無料体験版の利用手順
InDesignの無料体験版を使用する手順は、次のようになります。
- Adobeの公式ホームページにアクセスする。
- 画面上のメニューから「クリエイティビティとデザイン」をクリックする。
- 「おすすめ製品」の中から「InDesign」をクリックする。
- InDesignのページに飛ぶので「無料で始める」をクリックする。
- 無料期間が終了したあとの支払いプランを選択する。
- メールアドレスを入力する。
- クレジットカードの情報を入力する。
- 「無料体験版を始める」をクリックする。
以下、もう少し詳しく記載します。
契約前にトライアル利用したい方は、この無料体験版からスタートすると必要性を無駄なく判断できるのでおすすめです。
7日間の無料体験期間中にはそれぞれの体験版が使用できますが、体験版といっても機能に制限はありません。さらに、体験版と本製品の使用感はまったく変わらないので、購入するかどうかの判断に役立ちます。
本製品と同じように、トラブル発生時にはサポートも受けることが可能な点もポイントが高くなりますよね。
無料体験版をはじめるためには、InDesignの公式サイトにアクセスし、「無料で始める」ボタンをクリックしましょう。
もちろん、Illustratorの公式サイトからアクセスしても、同様の手続きが可能です!
「無料で始める」をクリックすると、以下の画面が表示されます。
現時点では、InDesignを単体で契約するか、Adobe CC コンプリートプランを契約するか決めきれないと思います。
さまざまなAdobe製品を試してみたい方は右側の「Creative Cloud コンプリートプラン」を、とりあえずInDesignを試せればよいという方は左側の「Premiere Pro」を選べば問題ないです。
「始める」をクリックすると次のようなページに移ります。
メールアドレスの入力が求められるので、普段お使いのメールアドレスを入力し、「続行」をクリックしましょう。
登録したメールアドレスにAdobe社からメールが届いていると思います。記載内容に沿って、ソフトをインストールしましょう。
インストール後、7日間無料で体験版を使用することができます。
体験版と言っても、その機能は正規品と同じです。無料の間に使い倒して、本当に自分に必要か見極めることをオススメします。
まずは、以下のボタンから公式サイトにアクセスし、「無料で始める」から体験してみましょう。
なお、クリエイティブ制作に使える画像・動画素材が満載なAdobe Stockも同時に無料体験申込ができます。
「Adobe Stockも同時に無料体験」をクリックすれば、自動的に無料体験に申し込めます。
Adobe InDesignの料金体系を徹底解説
Adobe InDesignを使ってみたいと思ったときに、気になってくることが料金なのではないでしょうか。
では、Adobe InDesignの料金体系について、徹底的に解説していきたいと思います。
単体購入時の公式サイトでの価格
Adobe InDesign単体を購入する場合には、公式サイトから購入することができます。
「Adobe InDesign単体プラン」という名称になっていて、税込みで月額2,728円になります。同じようなソフトであるIllustratorの「Adobe Illustrator単体プラン」と、全く同じ価格になっています。
Adobe CCとしての公式サイトでの価格
「Adobe CC」の通称で知られる「Adobe Creative Cloud」は、Adobe社が提供するクリエイティブソフトのサブスクリプションサービスのことです。InDesignを含む20以上のCreative Cloudアプリを利用できます。
InDesignを使用したい場合、「Adobe CC」としても、公式サイトから購入することができます。その場合の料金は、税込み月額6,480円になります。
以上をまとめると、以下の表のとおりです。
プラン名 | 料金(税込) | 月額料金(税込) |
年間プラン(月々払い) | 2,728円/月 | 2,728円/月 |
年間プラン(一括払い) | 28,776円/年 | 2,398円/月 |
月々プラン | 3,828円/月 | 3,828円/月 |
パターン別!InDesignのベストな契約方法
InDesignの正規料金は前述のようになりますが、ご自身の状況によって、InDesignのベストな契約方法が変わってきます。
学生の場合:公式サイトで学割利用がベスト
学生の場合はAdobe公式サイトが最安!
もし、ご覧いただいている皆さまが学生の場合は、Adobe公式サイトから学割で購入するのがベストです。
23,760 円/年(税込26,136円/年)で契約でき、Adobeマスター講座を利用するよりもさらに安いからです。
InDesign単体プランの場合の利用料は、税込みで月額2,728円となります。この金額はさほど高額ではないので、学生でも利用が可能かもしれません。
しかし、InDesignは画像の加工などができないため、デザインを行いたい場合にはPhotoshopなどのソフトも使用する必要があります。
そのPhotoshopもAdobe社の公式サイトからの購入が可能です。その場合、20GBの「フォトプラン」で税込み月額1,078円、「Adobe Photoshop単体プラン」だと、税込み月額2,728円となります。
これらの金額がプラスされると高額になり、学生にとっては手が出しにくい価格となってしまいます。
しかし、Adobe社のプランには、Photoshop、Illustratorなど、20以上のCreative Cloudアプリを利用できる「Creative Cloudコンプリートプラン」というものがあります。
この「Creative Cloudコンプリートプラン」、通称「Adobe CC」ならば、税込み月額6,480円での利用が可能になります。
さらに、利用料金には学生の特権である「学割」が適応されるのです。
1年目は69%OFFの月額1,980円(税込)、2年目以降でも49%OFFの月額3,278円(税込)という割引価格で継続利用することができます。
学割の場合、基本料金の支払い方法とは違って、月ごとで利用ができる月々プランの設定はありません。しかし、学割を活用することで、驚くような割引率で「Creative Cloudコンプリートプラン」を利用することができます。
学生以外の場合:デジハリAdobeマスター講座がベスト
学生の場合ならば、「Adobe CC」の学割を利用することで、InDesignだけでなくAdobe社の便利なソフトをお得に使用することが可能です。
しかし、残念ながら学生ではない方や、学割を利用できない方でも、お得に使用する方法があります。
それが、「デジハリAdobeマスター講座」です。
「デジハリAdobeマスター講座」とは、デジタル専門のスクールである「デジタルハリウッド」が運営するオンラインスクール「デジハリ・オンラインスクール」で提供されている講座になります。
デジハリAdobeマスター講座は、「動画閲覧 1ヶ月+課題作成 2ヶ月」の合計3ヶ月のコースです。
動画で学習をして、与えられた課題をこなしていくことで、Adobeアプリケーションの基礎をマスターすることができます。
このコースの大きな特徴は、「Adobe Creative Cloudライセンス1年分」が付属になっていることです。年間のコース受講料39,980円だけで、「Adobe CC」のソフトが使い放題になるのです。
Adobeマスター講座 39,980円(税込)
Adobe公式の学割プランの価格よりも高価格になりますが、Adobe公式の通常版よりも低価格で購入が可能になるのでオススメです。
\ AdobeCCが45%OFF /
デジハリのAdobeマスター講座
決めきれない人は、無料体験からスタートするのがコスパ面で優れる
記事冒頭に記載したように、InDesignをはじめとするAdobe製品には無料体験版が用意されています。
本当に使うかどうかわからない
などお悩みの方は、まずAdobe公式の無料体験を試してみることをオススメします。
再掲になりますが、簡単に流れを解説します。詳細は記事の前半に戻ってご確認ください!
- Adobeの公式ホームページにアクセスする。
- 画面上のメニューから「クリエイティビティとデザイン」をクリックする。
- 「おすすめ製品」の中から「InDesign」をクリックする。
- InDesignのページに飛ぶので「無料で始める」をクリックする。
- 無料期間が終了したあとの支払いプランを選択する。
- メールアドレスを入力する。
- クレジットカードの情報を入力する。
- 「無料体験版を始める」をクリックする。
まとめ
Adobe InDesignの買い切り版や安く買う方法について、お分かりいただけましたでしょうか。
InDesignだけでいいと思っていても、デザインをすすめていくにつれて、他のソフトも欲しくなってしまうものです。
ひとつしかソフトを使うつもりがないのであれば、単体プランの契約で良いと思います。
しかし、InDesignは画像編集などができないため、きっとPhotoshopなどが必要になるケースもあるでしょう。
そのときは以下の記事をご参照ください。
また、IllustratorとInDesignは比較されるケースが多いです。Illustratorとの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
この記事を参考にしてAdobe InDesignやAdobe CCの購入を検討し、最高におしゃれでかっこいいデザインをしてみましょう。