色彩検定は難易度別に3級・2級・1級と、色のユニバーサルデザインに特化したUC級が設定されています。
そんな色彩検定、受験を考えている方の中には
3級に合格していないけど、いきなり2級から受験したい!
という方も少なくありません(実際、筆者もそう考えて飛び級受験しました)。
この記事では、実際に色彩検定2級をいきなり受験した筆者が、
- いきなり受験のメリット・デメリット
- 飛び級受験に向いている人
について解説します。
結論|色彩検定はいきなり2級を受験できる
色彩検定は3級に合格していなくても、いきなり2級から受験できます。
さらに言うと、何級からでも受検できますので、いきなり1級を受検しても構いません。
ちなみに、色彩検定2級の合格率と3級の合格率も大きく違いはありません。2020年に関しては、2級の合格率の方が3級よりも高くなっています。
色彩検定3級はいらない、2級が欲しい!
という方は、いきなり受験・いきなり合格を狙ってみるのも一手です。
検定級 / 実施年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
色彩検定1級 | 45.0% | 44.7% | 42.9% |
色彩検定2級 | 77.6% | 67.4% | 67.4% |
色彩検定3級 | 76.3% | 74.4% | 74.9% |
色彩検定UC級 | 87.3% | 88.6% | 92.0% |
色彩検定2級をいきなり受験するメリット
色彩検定2級をいきなり受験するメリットは、受験する際に発生する検定料を抑えられることです。
この検定料、受験するレベルによって異なります。
検定級 | 検定料(税込) |
色彩検定1級 | 15,000円 |
色彩検定2級 | 10,000円 |
色彩検定3級 | 7,000円 |
3級に合格してから2級を受験すると、合計で17,000円が必要になります。
一方で、いきなり2級を受験した場合は10,000円に抑えられます。つまり、検定料だけで7,000円も安く済ませられます。
受験のためには参考書、問題集、過去問を購入するでしょう。それぞれ2,000円だとしても、プラス6,000円の出費です。
コストパフォーマンスよく資格取得したい場合は、いきなり2級受験を検討してみてください。
色彩検定2級をいきなり受験するデメリット
色彩検定2級をいきなり受験する場合、デメリットもあります。
3級の知識が十分でないまま受験勉強をおこなう必要があるため、「基礎の基礎」に関する理解がおろそかになってしまう可能性があります。
効率的な合格を目指すのであれば、あまり気にする必要はないでしょう。
ちなみに、色彩検定2級の試験内容には、3級の出題範囲が含まれています。つまり、「基礎の基礎」が完全に抜け落ちてしまうわけではありません。
効率を重視したいですか?それとも、じっくり時間をかけて理解を深めたいですか?
とにかく早く上位資格を取りたい人は2級から、じっくり時間をかけて学びたい方は3級からの受験をおすすめします。
実際に色彩のプロとして活動していく際に支障が生じる場面が多く出てくるでしょう。どちらの選択をするにしても、基礎の学習は不可欠なのです。
なお、これは悪魔のささやきなのですが…
試験はどちらの級もマークシート形式なので、3級の内容を完璧に把握していなくても、合格ラインである正答率70%をクリアできる可能性が高いです。
いきなり2級を受験する際にも、3級の内容を簡単にでも押さえておくと、合格の可能性が高くなります。
色彩検定2級をいきなり受験する際に知っておくべきこと
色彩検定2級をいきなり受験する際に知っておくべきことが2つあります。
知っておくだけで得する内容となっているため、ぜひ読んでおいてください。
- 3級の学習範囲も出題される
- 2級と3級の併願もできる
3級の学習範囲も出題される
先ほども述べたように、色彩検定2級は3級の学習範囲からも出題されます。
色彩検定2級と3級の具体的な出題範囲の違いは公式サイトより確認できます。
基礎の知識が十分でなければ実際に色彩のプロとして活動する際にも支障が出るため3級の内容も確実に押さえておきましょう。
色彩検定は2級と3級の併願ができる
色彩検定は2級と3級、2級と1級の併願が可能です。
2級と3級は1次試験までしか設けられておらず、その試験時間も短いことから疲労面の心配も少なくなっています。
それぞれの試験時間は70分と60分となっています。
検定実施期間 | 試験時間 | |
色彩検定1級 | 1次試験:11月 2次試験:12月 | 1次試験:80分 2次試験:90分 |
色彩検定2級 | 夏期:6月 冬季11月 | 70分 |
色彩検定3級 | 夏期:6月 冬季:11月 | 60分 |
併願は2級に合格する自信がなかったり、3級だけでも色彩検定に合格したい方におすすめです。
ただし、2級と3級の申し込みをまとめて行わないとそれぞれ異なる試験会場に指定される場合があるため注意しましょう。
色彩検定2級のいきなり受験をおすすめする方
コストパフォーマンスを重視する人には飛び級受験をおすすめ
色彩検定2級へのいきなり受験をおすすめする方は、色彩に関する基礎的な知識を持っていて検定料を抑えたい方です。
何度も述べているように、色彩検定2級の試験には3級の内容も出題されます。
3級の内容に相当する基礎的な部分を熟知しているのであれば、3級を受験する必要性は薄いです。
また、いきなり2級を受験する場合は、3級を経由して受験する場合と比べて検定料を7,000円も安く済ませられます。
検定料を安く済ませたい気持ちだけで2級をいきなり受験すると、落ちた場合に余計に出費が膨らむため注意しましょう。
ちなみに、色彩検定2級の合格率70%前後です。
基礎的な知識がない状態でも3級の内容を含めてきちんと勉強すれば十分に合格できます。
コストパフォーマンスよく受験したい人は、チャレンジしてみることをおすすめします。
色彩検定1級への飛び級はおすすめしない
色彩検定2級をいきなり受験するのは人によっておすすめできますが、1級への飛び級はおすすめできません。
色彩検定1級は1次試験に加えて一部実技を含む2次試験があるなど、2級および3級と比べて難易度がグンっと高くなります。
実際にそれぞれのレベルの合格率を比較してみると、難易度の差は明らかです。
2020年合格率 | 2019年合格率 | 2018年合格率 | |
色彩検定1級 | 45.0% | 44.7% | 42.9% |
色彩検定2級 | 77.6% | 67.4% | 67.4% |
色彩検定3級 | 76.3% | 74.4% | 74.9% |
2級および3級は受験者の7割近い人が合格しているのに対して、1級は4割近い人しか合格できていません。
また、色彩検定1級の出題範囲にも2級および3級の内容が当然含まれています。
色彩検定2級に合格して知識が身に付いていることを確認してから、1級にチャレンジすることをおすすめします。
まとめ
この記事では色彩検定2級をいきなり受験できるのかについて解説してきました。
色彩検定2級は3級を持っていなくても、いきなり受験することができます。
このとき色彩検定2級と3級で大きく合格率が変わらないことから、いきなり受験しても十分に合格できる可能性があります。
ただし、色彩検定3級の基礎部分が身についていないと、2級に合格したとしても実際の業務で支障が生じてしまうことも。
いきなり2級受験は色彩に関する基礎的な知識を持っていて検定料を抑えたい方におすすめです。
色彩検定試験の受験を検討する際には、同時にカラーコーディネーターの資格取得を目指すのがコストパフォーマンスバランスに優れます。
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これから色彩検定の勉強を始める方は、わかりやすい教材で無理なく合格に近付けるキャリカレを選んでみることをおすすめします。