色彩検定の受験を考えている皆さん!
ネットやSNSで情報検索をしていると、色彩検定に関するさまざまな話題を目にするでしょう。中には、
「色彩検定は取得しても意味がない資格って本当?」
「履歴書に書けないなら、勉強するだけ時間の無駄では?」
など、不安を抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論、色彩検定は履歴書にも書くことができ、実務においても役に立つ資格です。
この記事では、色彩検定を取得する3つのメリットと仕事で活用できる級について解説していきます。
この記事を読み終えた頃には、色彩検定の取得に向けて迷いなく歩みを進められるようになるでしょう。
色彩検定の基礎的な部分から解説しているため、現時点で色彩の知識がない方でも安心して読める内容となっています。
色彩検定とは?
色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会が実施している色にまつわる検定試験です。文部科学省が後援している公的資格でもあります。
この色彩検定、レベル別に1~3級と色のユニバーサルデザインに関するUC級に分けられています。
受験勉強を通じて色に関する幅広い知識を習得可能です。
もちろん、合格したあかつきには知識レベルの裏付けにもなります。
色彩検定の受験者層
色彩検定受験者の年齢層は、圧倒的に10代~20代が多いです。学生の受験が非常に多いのが特徴です。
特に、大学生や専門学校生の受験が多く、就職時のサポートに受験している様子がうかがえます。
最近では、若手を中心に社会人になってから受験する人も増えつつあるようです。
色彩検定を取得するメリット
色彩検定を取得するメリットは主に3つあります。
これらのメリットから実際に取得を目指すべきかどうかを考えてみましょう。
- 色彩に関する体系的・理論的知識が身につく
- 履歴書に書けるので就職や転職で有利になる
- 人生が豊かになる
色彩に関する体系的・理論的知識が身につく
色彩検定を取得すれば、体系的・理論的に色彩の知識を身につけられます。
色選びのセンスは生まれ持ったものだと思いがちですが、実際は色に関する知識の習得から形成されるものです。
この色の知識があればプレゼンの企画書や資料が伝わりやすくなったり、明確な根拠による説明で発注者への説得力が増したりします。
「色選びのセンスがない...」と悩んでいる方でも色彩検定を取得すれば迷いなくセンスのいい配色ができるようになります。
履歴書に書けるので就職や転職で有利になる
色彩検定は取得していれば履歴書に書くことができます。1級や2級のようなレベルの高い級や、UC級のように専門性の高い級を取得しているなら、履歴書に明記しておく方が良いでしょう。
就職や転職の際に、資格を持っていない他の志望者よりも有利になります。
特に色彩の知識が必要になるアパレルやインテリア、広告などの業種は、その仕事内容からセンスを重視されるケースが多いです。
面接官も「私はセンスがいいです」と口だけで言う人より、公的資格でセンスの良さを証明してくれる人の方が評価しやすいです。
ただし、色彩が深く関わっていない業種だと色彩検定の内容を理解されておらず、評価されないこともあります。
色彩検定で身につけた知識がどのような場面で仕事に役立てられるかを上手く伝えられるようにしておきましょう。
人生が豊かになる
色彩の知識が身につけば世界の見え方が変わって人生がより豊かになります。
一見すると、直接役に立たなさそうなメリットに見えるかもしれません。
しかし、このメリットはとても重要です。
例えば、映像作品の演出や人物の服装、キャラの配色から作者の意図を汲み取れたり、街中の広告やポスターに施されている配色の意図が理解できたりします。
今まで何となく見ていたものから隠された意図を感じられるようになることで、日常がさらにワクワクするものに。
普段と異なる角度から物事を見られるようになり、ひいては、アイデア発想や気の利いたコメントができるようになります。
色彩検定を仕事で使う機会がなくても、色に興味があるのであれば取得する価値は十分にあるといえるでしょう。
色彩検定が仕事で役立つのは何級から?
色彩検定が仕事で役立てられると感じるようになるレベルは2級からです。
日常生活や趣味に生かすだけであれば3級でも十分な知識を得られますが、いきなり実務で活用できるほどの内容ではありません。
その一方で、2級では3級の内容をより専門的にした知識やファッションおよびインテリア、景観色彩など各分野でのカラーコーディネートの基礎も学べることから実務への応用が可能です。
例えばインテリア業界で活用する場合は、住空間における配色構成や様々なインテリアスタイルに関する色彩について学べます。視覚情報に大きく関わってくる照明についても学べるため、業種問わず様々な場面で実務に役立つ知識を得られます。
色彩検定を履歴書に書けるのは何級から?
2級以上またはUC級を取得しているのであれば履歴書に書いた方が良いです。
色彩検定は、3級であっても取得していれば履歴書に書くことができます。しかし、3級の場合は入門レベルなので、評価においてプラスになるかどうかは疑問です。
1級や2級のような中級レベル以上の級や、UC級のようにユニバーサルカラーに特化した級であれば、知識レベル・専門性が担保されるため、履歴書に書いてもまったく恥ずかしくありません。
履歴書に書くために色彩検定を取得するなら2級から受験するのがおすすめ
就職や転職に有利に働くようにすべく、履歴書に書くために色彩検定の取得を目指すなら2級からの受験がおすすめです。
色彩検定の場合、3級を持っていなくても2級や1級の受験が認められています(もちろんUC級も)。
色彩検定2級は「3級の内容+実務的応用」となるため難易度が上がりますが、しっかりと勉強すれば飛び級しても合格可能な範囲です。
それぞれのレベルの合格率をまとめた表が以下の通りです。
1級 | 2級 | 3級 | UC級 | 合計 | |
志願者(人) | 1,426 | 9,466 | 22,498 | 2,226 | 35,616 |
合格率(%) | 45.0 | 77.6 | 76.3 | 87.3 | - |
上記の表のからわかるように、色彩検定2級と3級では合格率に大きな差はなく、むしろ2020年合格率に限っては2級の方が3級よりも合格率が高くなっています。
また、当日は色彩検定2級と3級の併願受験もできます。
「いきなり2級の受験は不安...」という方は少なくとも3級は合格できるように併願受験にしておくと安心です。
ただし、色彩検定1級への飛び級は2級よりも難易度が大きく上がることからおすすめできません。
まとめ
この記事では、色彩検定を取得する3つのメリットと仕事で活用できるレベルについて解説してきました。
色彩検定を取得すれば以下の3つのメリットを得られます。
- 色彩に関する体系的・理論的知識が身につく
- 履歴書に書けるので就職や転職で有利になる
- 人生が豊かになる
これらのメリットに価値を感じるのであれば、勉強して取得する価値は十分にあります。
また、色彩検定が仕事で活用できるレベルは2級からです。
色彩検定2級の難易度は飛び級しても合格可能な範囲であることから、仕事で活用したい方はいきなり2級の受験もおすすめです。
ただし、色彩検定1級への飛び級は2級よりも難易度が大きく上がるためやめておきましょう。
色彩検定試験の受験を検討する際には、同時にカラーコーディネーターの資格取得を目指すのがコストパフォーマンスバランスに優れます。
キャリカレの通信講座には、色彩検定とカラーコーディネーターへの合格を同時に目指せる「カラーコーディネーター・色彩検定W合格講座」があります。
まったくの初学者であっても、最短1か月で合格を目指すことができるのが非常に魅力的なコース。
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これから色彩検定の勉強を始める方は、わかりやすい教材で無理なく合格に近付けるキャリカレを選んでみることをおすすめします。